2012年01月26日
東レ、英国GMD社と自動車分野でテクニカルパートナーシップ締結
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:東レ

東レは26日、東京モーターショー2011への出展を機に、自動車設計の世界大手、英国ゴードン・マレー・デザイン・リミテッド(本社・サリー州、GMD)との間で、テクニカルパートナーシップを締結することを決定したと発表した。

今回のパートナーシップは、自動車における研究開発において、(1)GMDが開発した効率的生産プロセス(ハイブリッド・システム)である「アイ・ストリーム」の推進と深化に向けた材料技術協力(2)自動車および他の産業の発展に貢献する材料や工法の共同研究・開発―といった重要分野での協同を狙いとしている。

東レは、実際に公道走行が可能な2シータオープンのコンセプトEV(電気自動車)の開発で、そのデザインや仕様の詳細設計をGMD社に依頼し、昨年9月に「TEEWAVE AR1」を完成させた。これは、東レの持つ炭素繊維複合材料(CFRP)をはじめとする環境配慮型素材および技術をフルに活用したコンセプトカーで、東京モーターショーにも出展した。

今回のテクニカルパートナーシップの締結は、CFRPをはじめとする先端材料に関する大量生産技術の開発や熱可塑性CFRPの主構造への適用の促進、高度な衝突安全構造の実現に向け、GMD社と東レの両社の有するコア技術の融合の機会となる。

両社はこの取り組みによって、軽量化や効率化、コスト削減、安全性や持続可能性の向上といった様々な分野において協力していく方針である。