2012年01月31日
手代木製薬協会長、「コンプライアンスの徹底と国際連携が課題」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩野義製薬、日本製薬工業協会
手代木 功会長

日本製薬工業協会の手代木功会長(塩野義製薬社長)は30日の定例記者会見で、2012年度の課題について、「業界一体となったコンプライアンスの徹底、国際連携・国際協力のさらなる推進、製薬産業に対する理解の促進」の3点を挙げた。

コンプライアンスの徹底では、製薬協会員企業が2012年度から「透明性ガイドラインの施行」により、研究費開発費等、学術研究助成費、原稿執筆料等、情報提供関連費などの資金提供を公開対象とし、各社が決算終了後に自社ウエブサイトを通じて公表することの徹底を図る。

国際連携・国際協力のさらなる推進では、製薬協の主導で第1回の「アジア製薬団体連携会議」を今年3月16日に東京のフォーシーズンホテル椿山荘で開催するのを契機に、連携を深めていく方針である。

日本は、米英に続く世界第3位の創薬国であり、「革新的な医薬品をアジアの人々に届ける」牽引役を果たしていく考えである。アジア製薬団体連携会議には、日中韓印などアジア12カ国のIFPMA加盟13団体が参加する予定になっている。

製薬産業に対する理解促進では、国民・患者への貢献を進めつつ、経済成長にも寄与するのが製薬産業であることを広く訴えていく方針である。