2012年02月07日
富士フイルム、液晶用偏光板保護フィルムで大河内記念賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは7日、液晶ディスプレイ用偏光板保護フィルム「フジタック」の開発で「第58回 大河内記念賞」を受賞したと発表した。革新的な溶液製膜技術の開発により大型液晶テレビの普及に貢献したことが評価された。

受賞したのは、大河内賞の中でも最上位に位置づけられる「記念賞」で、生産工学上優れた独創的研究成果をあげ、学術の進歩と産業の発展に貢献した業績が認められた。

同社の辻本 忠宏(R&D統括本部 生産技術センター 技術部長)、川本 二三男 (執行役員フラットパネルディスプレイ材料生産部長)、足立 敦(同材料生産部 技術部長)、山﨑 英数(生産技術センター 研究部長)、中村 敏和 (フラットパネルディスプレイ材料生産部 主任技師)の計5氏が受賞した。贈賞式は3月23日、日本工業倶楽部で行われる。

液晶ディスプレイには、2枚の偏光板と保護フィルムが使用されている。
同社は、天然素材のセルローストリアセテートを原料とする「フジタック」を写真フィルムに使用してきたが、その後も電卓やパソコンの液晶モニター、テレビへと用途を拡げてきた。

独自の溶液製膜技術と高速生産技術によって、厚みムラのない平面性、光学均一性を持つ「フジタック」を安定的に生産してきた。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1328583067.pdf