2012年02月08日
三菱樹脂、高機能ゼオライト吸着材が「化学技術賞」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂は8日、高機能ゼオライト水蒸気吸着材「AQSOA」の開発、工業化技術が同日、日本化学会の2011年度「第60回化学技術賞」に選ばれたと発表した。

三菱化学科学技術研究センター社が設計・開発し、三菱化学が評価。三菱樹脂は2008年から直江津工場で生産し、平塚工場で熱交換器や空調機製品に塗布し「AQSOA」ブランドで販売展開している。

「AQSOA」を搭載した吸着式冷凍機は、太陽光熱や大量廃棄されている未利用熱を利用して冷房することができ、化石燃料の使用量削減や温暖化ガスの排出抑制に貢献する。

すでに、日本、ドイツ、メキシコなどで太陽熱を利用した冷房システムや超省エネ型ガス給湯器に採用している。また、将来的には、自動車排熱を利用した吸着式カーエアコンの開発・実用化、それによる自動車燃費向上も期待されている。

受賞者は三菱樹脂の垣内博行、窪川清一両氏と、三菱化学・谷川裕一、須崎美紀、三菱化学科学技術研究センター・武脇隆彦の計5氏。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1328689114.pdf