2012年02月09日
昭和電工・12月期 純利益170億円 石化とHD支える
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工が9日発表した2011年12月期通期連結決算は、売上高、利益とも前年を大幅に上回り、最終利益は34%増の170億円となった。売上高は7%増の8,540億円、営業利益は22%増の474億円だった。

石油化学部門とエレクトロニクス部門の増収益が寄与した。
石化は前年にあった大分工場の定修がなく、販売数量が増加したうえ、ナフサ価格上昇に伴う製品価格の引き上げもあり508億円の増収、12億円の営業増益となった。

エレクトロニクス部門はハードディスク(HD)事業が年後半にタイ洪水の影響を受けたものの、通期ではシンガポールでの増設効果があった。またレアアースの市況高騰もあり170億円の増収、153億円の営業増益となった。HD生産能力は2011年7月から月産2,700万枚に拡大し、外販メーカーとして世界最大の地位を固めた。

来季の見通しは、石化部門は昨年末から市況低迷に見舞われている影響で減収減益。エレクトロニクス部門はHDでタイ洪水の影響が4-6月期まで続くもののレアアース事業の好調から増収増益が見込まれ「通期でも増収益が達成できる」(市川秀夫社長)とみている。


【昭和電工・2011年12月期通期(連結)決算】単位:百万円 ( )前年比増減率%
◇売上高       854,158(7.1)
◇営業利益       47,357(22.3)
◇経常利益       40,018(31.3)
◇当期純利益      16,980(33.6)
◇1株当たり純利益   11.35円(8.49円)


◇売上高       880,000(3.0)
◇営業利益       48,000(1.4)
◇経常利益      42,000(5.0)
◇当期純利益     23,000(35.5)
◇1株当たり純利益   15.37円


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1328768111.pdf