2012年02月10日
東レ、世界初のCNT透明導電フィルム量産化技術を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レはこのほど、世界で初めて2層カーボンナノチューブ(2層CNT)を使った透明導電フィルム「CNT透明導電フィルム」の量産化技術を開発した。

今回開発したCNT透明導電フィルムは、90%以上という高い光透過率と、実用的に十分な導電性を高いレベルで両立したもので、現在主流のITO(酸化インジウムスズ)フィルムに比べて、折り曲げや引き伸ばしに対応できる柔軟性がある。耐湿熱性や耐衝撃性、耐久性にも優れている。

さらに、無彩色な色目であることから、ディスプレイの色再現性の邪魔になりにくく、近年急速に普及している電子書籍や電子看板等の電子ペーパー用途に適している。

同社は今回の開発により、直径が1.5-2.0ナノメートル(nm)と細い2層CNTフィルム上に均一に塗布する技術を確立した。