2012年02月15日 | |
中原VEC会長、「東電の一方的な料金引き上げ 納得できない」 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
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塩ビ工業・環境協会(VEC)の中原茂明会長(トクヤマ会長)は15日の定例記者会見で、東京電力の電力料金引き上げ方針について、「個人的な見解だが」と断わり「塩ビ樹脂でも原料ナフサ価格が上昇した場合、需給バランスを背景にユーザーとの価格交渉で決められる。それでも(値上げが)達成できないのが現実である」と述べ、「東電首脳は、価格修正は企業の権利であると語っているが、義務も伴うものだ」と指摘、「価格交渉が行われずに(料金引き上げが)行われるのは納得できない。このように一方的に決められるのでは税金みたいなものだ」と“不快感”を示した。 同日、VECは塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の1月の生産出荷実績を発表した。 PVCの生産は11万508トン、前年同月比22.7%減で7カ月連続の前年割れとなり、国内出荷は8万4711トン、同3.8%減で7カ月連続の前年割れ、輸出は1万8203トン、同62.4%減で22カ月連続の前年割れ、出荷総計は10万2914トン、同24.6%減で14カ月連続の前年割れとなった。 このうち、輸出が2万トン割れとなり1994年4月(1万7800トン)以来8年9カ月の低水準になった。 これについて中原会長は「円高の進展に加え、海外市況の下落で輸出意欲が減退するダブルパンチに見舞われた。それに、モノマープラントの事故を背景に国内出荷を優先させたのも影響したと思う」と分析した。 一方、VCMの生産は16万1638トン、同38.2%減であり昨年11月のモノマープラント事故の影響が残っている。国内出荷は生産見合いで減少しており、輸出は円高と事故の影響で同74.9%の大幅減となった。 |