2001年01月30日 |
中東・アジアで今年新規完工のPE設備は2基だけ |
1・四半期にはサウジなどの遅延分が集中稼動 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:DSM、エクソンモービル |
大手商社ならびにポリエチレン業界の調査によると、今年の第1・四半期には、当初の計画スケジュールに遅れが生じていたサウジアラビア勢などの大型のポリエチレン新増設プラントが相次いで稼動を開始するが、それ以降はしばらく新増設ラッシュが途切れる見通しにある。 操業開始が年越しとなったサウジのポリエチレンプラント4基と石化コンビナート内のボイラーの火災事故でコンビナート全体の操業開始が遅れているシンガポール・エクソンモービルの設備以外では、第3・四半期にマレーシアとUAEで1基づつ立ち上がるだけと見られている。 マレーシアで建設中の設備は、ペトロナスとDSMとの共同投資による年産26万トンのLDPEプラント。またUAEに建設されるのは、ボレアリスとアドノックの共同投資による同45万トン能力のLL/HDPEのスイングプラント。いずれも本格稼動入りは年末になるとの見方が関係筋には多い。このため今年は、サウジとシンガポールにおける増産分がアジア全体のPEの需給にどういった影響を及ぼすかにポイントが絞られる。 |