2012年02月20日
三菱樹脂、欧州・中国規格の食品包装用フィルム開発
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱樹脂
新開発した「「ダイアラップスーパー シリーズ」

三菱樹脂は20日、欧州及び中国の規格に適合したポリオフィレン系食品包装用フィルムの新グレード「ダイアラップスーパーPHM」を開発、4月から海外市場向けに本格発売すると発表した。

日本の小売業や外食産業の海外展開加速もあり、業務用食品包装ストレッチフィルムの海外市場が拡大しているため対応することにした。

ストレッチフィルムとは、柔軟で伸縮性のあるフィルムのことで、荷物の形状や大きさに関係なく包装・固定できる特徴を持つ。塩ビ系とポリオレフィン系の2種類あり、今回海外向けに上市するのはポリオレフィン系フィルム。

同社は今回、欧州・EU規格で最高ランクとなる「ファクター1」及び中国の「GB規格」に適合したポリオレフィン系ストレッチフィルムを開発した。日本の安全規格と試験方法が異なるため、EUや中国向けには現地規格に適合したフィルムの開発が必要だった。

EU規格の場合、包装する食品ごとにファクター1から5まで、5段階の規格が設定されている。今回、同社が取得した「ファクター1」は、要求項目の最も厳しい最高ランクの規格で、油、脂質、油漬けされた保存食などの包装が可能となる。

同社は今後、新開発フィルムを海外市場向けの戦略製品と位置づけ、欧州や中国市場を中心に本格展開する。
初年度 1億円、2015年度 3億円の売上を見込む。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1329704197.pdf