2001年01月29日
経済産業省、汎用4樹脂の昨年の分野別出荷実績まとむ
フィルム用等ポリオレフィンの主力品種は軒並み前年超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局は29日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の昨年の需要分野別(品種別)出荷実績をまとめた。うち、1~12月合計の国内向け出荷実績では、ポリオレフィン3樹脂の主力品種がいずれも前年の実績を上回っている点が注目される。しかしPSはどの品種もマイナスとなっている。
 ポリオレフィン各樹脂の1~12月合計の最大消費分野別(消費品種別)実績を見ると、LDPEのフィルム用は84万3,986トンで前年比104%、HDPEの同じくフィルム用は39万836トンで同102%、PPの射出成形用は134万7,928トンで同105%--となっている。このほか、PPのフィルム用(前年比104%)やLDPEの加工紙用(同104%)、さらにはHDPEの中空成形用(同101%)などのいわゆる容器包装関連品種が全体に好調であった点も目を引く。
 他の品種では、HDPEのパイプ用の16%増、PPの繊維用の5%増などが目立つ。HDPEのパイプ用の伸びは、光ファイバーの保護管や家庭給排水管などの新用途開拓の進展によるもの。PPの繊維用の増加には紙おむつの普及が大きな支えになっていると見られる。反面、フラットヤーン用はHDPE製品もPP製品も前年を下回っている。
 一方のPSでは、FS用が20万3,519トンで同99%と健闘している。

http://www.c-nt.co.jp/data/miti/20000112_4.html">2000年1~12月四大樹脂需給実績
http://www.c-nt.co.jp/data/miti/20000712_4.html">2000年7~12月四大樹脂需給実績
http://www.c-nt.co.jp/data/miti/20001012_4.html">2000年10~12月四大樹脂需給実績
※iモードではご覧になることが出来ません。