2001年01月29日 |
シェブロンフィリップス、中国のPSが事故後再稼動 |
今年からマーケティング活動を本格化 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
米シェブロンフィリップス・ケミカル(CPC)は、子会社のシェブロンケミカル張家港が昨年春稼動させた後、同年11月火災事故により停止していたPS(ポリスチレン)年産10万トン設備について、昨年末に早くも再稼動し、今年から本格的なマーケティングを開始したもようだ。 このプラントは、GP(汎用)PS年産4万5,000トン/HIPS(耐衝撃性)PS同5万5,000トンの計10万トン設備で、1998年夏に着工、昨年第1四半期中に稼動したが、充分な品質が得られない状態が続いた。昨年11月には正常運転入りしたものの、その直後に火災事故が発生、停止した。 ただし、火災事故の被害は軽微であったと見られ、昨年12月中には再稼動したが、もともと遅れ気味であったマーケティング活動が事故によりさらに遅れたため、今年に入ってようやく本格的な活動を始めたと見られている。 なお、同設備の再稼動が旧正月明けの中国のPS需要を冷え込ませる原因になると懸念する声もあったが、「マーケティングが遅れていたこともあり、あまり影響はなさそう」(市場関係者)と見られている。また、同社は原料のSM(スチレンモノマー)については、サウジアラビア品を中心に手当している。 |