2012年03月05日
営口市が北海新区に日系企業誘致 唐副市長らが説明会
【カテゴリー】:海外
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渤海湾の東側に位置する遼寧省の営口市は、グローバル経済の進展に合せて「営口北海新区」を造成、外資企業の参加を呼び掛けている。唐心恩・副市長ら市幹部が、このほど来日し東京・虎ノ門のホテルオ―クラで投資説明会を開いた。

新区は営口市の南側(100キロ)、渤海湾に面する企画面積94.5平方キロ(企画人口35万人)に展開する。
中心区は42.8平方キロ。瀋陽経済区と営口市の“魚園区”の中間に位置する。瀋陽―大連高速道路と、ハルピンから大連までの新幹線が運行している。

北側に建設中の営口空港まで16キロ。市は営口市の行政と文化センター、ビジネスサービスセンター、中国のモーター産業を代表する都を建設することにしている。
また、国際海洋エネルギー組織センター、国際コミュニュティ、教育機構、医療センター、居住区を予定。

葛楽夫・市長は「日本との貿易は年2,439億ドルに達した。中日国交正常化40周年のことし、さらに協力関係を深めたい。グローバル企業500社や大企業を中心に誘致したい」と語った。所得税など様々な優遇措置も講じている。

営口市は面積5,402平方キロ、人口243万人、営口港は中国10大港の一つ。温泉卿とマグネシウムの産地として知られる。2011年までに日系112社が投資(68億ドル)しているという。

瀋陽経済区との関係で電機産業や工作機械、機械製造が盛ん。第2次産業の従業員が約24万人(うち技術者10万人)。専門学校の卒業生は年約1万人で、給与は大都市の3分の1ていど。

市が中国のモーターの都として建設している営口北海モーター工業団地は25平方キロの規模。製造、販売、集産地の団地。標準化工場、モーター試験・検出センターなども建設、2011-2015年に生産額1,000億元以上、中国で最も大きいモーター産業基地に発展させたいとしている。

市の考えとしては、自動車の開発動向が世界的にガソリンを燃料とするものから、電気自動車、水素自動車などの燃料リサイクル型に向かうとの見通しのもと、リチウムイオン電池などの2次電池を使う電気自動車の開発にシフトしているようだ。

問い合わせは国際貿易促進協会:TEL03-6740-8271。