2012年03月06日 | |
旭化成ケミ、韓国にアセトニトリルプラント新設 | |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ |
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旭化成ケミカルズは6日、韓国100%子会社の東西石油化学・蔚山工場にアセトニトリルの新プラントを建設すると発表した。生産能力は年1万1000トンで、所要資金20-30億円。商業運転入りは2014年初の予定。 アセトニトリルは、アクリロニトリル(AN)の製造過程(ソハイオ法)で副生する粗アセトニトリルを精製して製造する。有機溶媒の1つで、農薬、医薬、染料、合成樹脂改質剤、分析用試薬など広い用途を持っている。 旭化成ケミは、川崎製造所に年産1万4000トンのアセトニトリルプラントを有するアジア最大のメーカーだが、AN副生品のため安定供給体制をどう確保するかの課題があった。 今回、東西石化が2013年1月の商業運転入りをめどにAN設備の増強に着手したことから、アセトニトリルの新プラント建設を決めた。これにより日本と韓国に2つの生産拠点をもつことになり、安定供給体制の大幅強化が実現する。 【新プラント建設計画の概要】 (1)能力 :年産1万1千トン (2)立地 :大韓民国蔚山(ウルサン)広域市 東西石油化学蔚山工場内 (3)原料 :AN製造過程からの副生粗アセトニトリル (4)工期 :2012年3月着工、2014年1月商業運転開始 <東西石油化学の概要> ・会社名 :東西石油化学株式会社(Tongsuh Petrochemical Corp。,Ltd.) ・所在地 :大韓民国蔚山広域市 ・社長 :Huh Jong― Pil ・資本金 :2,376億ウォン(約190億円) ・出資比率 :旭化成100% ・事業概要 :AN、青化ソーダ他の製造・販売 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1331002658.pdf |