2012年03月06日
カネカ子会社、コンビニ弁当・惣菜容器に新規素材投入
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは6日、連結子会社の龍田化学(本社・東京都中央区、長野武士社長)がコンビニ弁当や総菜のふた等向けに電子レンジ調理にも対応できる高耐熱性、透明性のポリプロピレン樹脂シートを開発、販売開始すると発表した。

これまで、コンビニ弁当や惣菜のふたは、透明性の高い素材として主にアモルファスポリエステル(A―PET)シート、延伸ポリスチレン(OPS)シートが使われているが、A―PETシートは透明性があるものの耐熱性が60℃と低く、OPSシートは耐熱タイプはあるものの耐油性に劣る欠点があった。

今回の開発商品は、ポリエステルに匹敵する透明性と従来の成形用ポリプロピレンに勝る剛性を実現することに成功した。また、ポリプロピレンの特徴であるソフト感により他の樹脂で起こりやすいシャープエッジ(成形後の切り口の硬さ・鋭さ)による問題が起こりにくい特徴もある。

同社は、コンビニ弁当・惣菜容器だけでなく、電子レンジ調理容器市場向けに3年後30億円の売り上げを目指す。