2012年03月14日
三菱樹脂、容積あたり世界最大能力の小型冷凍機を発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
「ユニウェーブ・ミニ Mタイプ」

三菱樹脂は14日、吸着式冷凍機メーカーのユニオン産業(本社:富山市、澤井勇社長)と共同で、容積あたり冷凍能力が世界最大となる小型吸着式冷凍機「ユニウェーブ・ミニ Mタイプ」を開発したと発表した。4月から販売開始する。

同製品は冷凍能力10キロワット。熱交換器に塗布するぜオライト系水蒸気吸着剤「AQSOA」の塗布量を約3倍に増やすことで、容積あたりの冷凍能力世界最大を実現した。「AQSOA」はシリカゲルなどの一般的な吸着剤に比べて、比較的低い温度領域(50-80℃)でも効率的に水蒸気を放出することができる。

外形寸法は、長さ 1,340ミリ、幅 800ミリ、高さ 1,150ミリ。

同製品に工場排熱を利用した場合は最大50%、コージェネレーションシステムに組み合わせた場合で最大20%の電力使用量削減が見込める。

冷却塔と一体型ではないものの、冷却塔との接続は容易。また、一般的な冷却塔と複数台連結できる構造になっており、10キロワット以上の冷凍能力を持たせることもできる。

エネルギー問題や電気料金の値上がりなど、節電・省エネ志向が高まる中で、会社オフィスや病院などの室内クーラー用に最適としている。2015年度の年間売上高 30億円を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1331693031.pdf