2012年03月19日
2011年「中国のプラスチックくず輸入」、最多の839万トン
【カテゴリー】:海外(実績/統計)
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「中国のプラスチックくずの2011年の輸入量は、前年比4.7%増の839万トンと過去最高だった前年の実績を更新した」と、プラスチック工業連盟が「プラ工連ニュース」で発表した。中国の貿易統計から樹脂別に輸入量を集計、整理した。

「プラスチックくず」とは、一般に産業廃棄物となった樹脂や成形品のこと。

中国の輸入量は、急速な経済成長を背景にこのところ毎年増え続け、2011年は8,387千トンに達した。内訳を見ると、ポリエチレンが3,287千トンで最も多く、PETの1,666千トンとPVCの1,187がこれに続いた。

日本からのプラスチックくずの輸入量は842千トンで、国別シェアは10%超と香港、ドイツに次いで第3位となっている。

日本からの輸入で特に多いのが、PETボトル(PETくず)の310千トンで、PET輸入量全体の167万トンのうち約20%と国別で断トツを占めている。日本からの輸入は2009年が313千トン、10年も324千トンと、このところ毎年30万トン台を記録している。

「日本はリサイクル制度があり、PETボトルの品質にも後のリサイクルを考えた規格がある。例えば樹脂に色をつけないとか、印刷しないなどだが、このため日本製の回収ボトルには中国市場でも人気があり、高値で売れているようです」とプラ工連では話している。