2012年03月22日
帝人、米国に複合材料用途開発センター開設
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:帝人

帝人は、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRP)によるコンポジット製品の事業化を加速するため、マーケテイングおよび用途開発を行う拠点として昨年12月、米国に「テイジン・アドバンスド・コンポジッテス・アメリカ(TACA)」(本社・ミシガン州、矢野哲也社長)を設立しが、その中で自動車構造材などを中心に本格的な用途開発を推進する組織として「テイジン・コンポジッテス・アプリケーション・センター(帝人複合材料用途開発センター=TCAC)」を開設した。

TACAは今年4月1日から営業を開始するが、TCACも同日から米国での用途開発活動をスタートさせるとともに、昨年12月に締結したゼネラルモーターズとの共同開発にも取り組んでいく方針である。

帝人は今後、静岡県御殿場の複合材料開発センターを研究開発の中核としながら、松山事業所内で建設中の熱可塑性CFRPの連続生産パオロットプラントや、今回のTCACを有機的に連携させていくことでグローバル市場における自動車メーカー各社との取り組みを加速させるとともに、自動車分野以外でも新たなCFRP市場を開拓していく方針である。

同社は、今後急成長が予想される自動車用途および一般産業用途におけるマーケット開拓を強力に推進し、早期にコンポジット製品事業を本格展開する。2020年頃には1500-2000億円の事業規模を目指し、コンポジット製品事業におけるリーディングカンパニーの地位を確立していく。