2001年01月25日
東ソー、光磁気ディスク事業から撤退~5月末に子会社を解散
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは25日、光磁気ディスク事業からの撤退を決定、あわせて100%出資子会社で光磁気ディスクの製造を手がけている東ソー・エレクトロニクスを5月末をめどに解散する、と発表した。
 同社の光磁気ディスク事業は、1992年の事業開始以来、市場拡大にともない東ソー・エレクトロニクスの生産能力を増強、現在は年産800万体制となっている。しかし、事業環境は厳しく、これまで設備投資や合理化により、収益改善を目指してきたが、これを上回る製品価格の下落により、収益性は改善せず(2000年3月期売上高27億5,600万円)、また今後も新たな記録メディアの登場などによりさらに事業環境は厳しさを増すことが予想されることから、撤退を決定したもの。
 なお、東ソー・エレクトロニクスの解散にともない、約20億円の損失発生が見込まれるが、通期業績予想については変更しないとしている。また、東ソーは現在、事業構造改革の推進を進めており、様々な角度から収益向上に取り組んでいるが、今回の事業撤退もその一環に位置付けられる。