2012年03月28日
帝人と中国化繊協、相互連携で基本合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は28日、中国化学繊維工業協会との間で、中国の化学繊維産業と関連産業の発展および中国における帝人の繊維事業の発展に向けて、相互に協力していく相互連携について基本合意したと発表した。中国化繊協が国外の民間企業と包括的な相互連携を行うのは今回が初めてであり、今後、先進的なグローバル企業と連携していく上でのモデルケースになる。

今回の基本合意に基づき、中国化繊協が紹介する現地の有力企業と帝人グループが次の内容について協議を行い、事業化を推進していく。
(1)中国の繊維製品の高付加価値化、差別化、生産効率の向上
(2)高機能繊維の開発および普及促進
(3)特色ある事業の育成
(4)環境負荷低減による持続可能な社会実現への貢献
(5)循環型リサイクルシステムの構築
(6)その他、両者で合意した案件

中国の化学繊維の生産高は世界の60%以上を占めているが、昨今の原燃料価格上昇、低炭素社会や環境保全の要求の高まりなどから、中国化繊協は製品の差別化、高付加価値化を目指した「産業構造の改革」に取り組んでいる。このような競争力強化には、先進的な企業との連携が不可欠と判断、今回の帝人との基本合意につながったとみられている。