2001年01月25日 |
汎用4樹脂の12月の出荷、ポリオレフィンの国内向けが好調 |
両PEは輸出が大幅減、PSは内需が縮小 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の昨年12月の出荷実績は、PPが国内向けも輸出もともに好調でトータルで前年を6%上回ったものの、LDPEは横並びに終わり、また、HDPEは1%、PSは7%のそれぞれマイナス成長となった。 4樹脂のうちLDPEとHDPEは国内向けこそそれぞれ2%の伸びを遂げたが、輸出が11%減、20%減となった。PSの場合は、ポリオレフィン3樹脂とは逆に国内向けが大幅に縮小(9%減)した。 12月の出荷実績のうちの国内向けでは、ポリオレフィン3樹脂が全て前年同月を上回っている点が注目される。前年12月の出荷はいわゆる“Y2K仮需”によって従来のレベルを大きく上回る規模となったが、昨年12月はそれをも超えたわけ。 3樹脂とも主力品種が好調であった。LDPEの一般フィルム用は3%増、HDPEのフィルム用は6%増、PPの射出成形用は7%増となっている。他の品種では、LDPEの電線用の10%増、HDPEのパイプ用の8%増と射出成形用の7%増、PPのフィルム用の8%増などが目を引く。 この結果、LDPEの国内向けは23ヵ月連続の前年同月超えとなった。また、同樹脂の場合はこれで当該月間の最高記録更新が5ヵ月連続に伸びるかたちともなった。反面、PSの国内向けは全ての分野がマイナス成長に終わっている。FS用は1%減にとどまったが、電機・工業用は11%減、包装用は10%減、雑貨・産業用は12%減--と不振であった。 |