2012年03月30日
アステラス製薬、米国オプティマー社の感染症薬、日本で独占販売
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は30日、米国のバイオ医薬品会社オプティマー社(本社:カリフォルニア州)と、同社のクロストリジウム・ディフィシル感染症治療薬である「フィダキソマイシン」について、日本における独占的開発・販売契約を締結したと発表した。

「フィダキソマイシン」は新規の作用機序と選択的な抗菌スペクトルを有する経口の大環状抗菌剤で、アステラス製薬の欧州子会社であるアステラスファーマ ヨーロッパ 社が、2011年2月に欧州、中東、アフリカ、CIS各地域の独占販売権を取得した。日本では今後、アステラス製薬が同剤の開発を進めていくことになる。

<用語の解説>
◇クロストリジウム・ディフィシル感染症について :
クロストリジウム・ディフィシルは、大腸内部に感染し毒素を産生する細菌。最悪の場合、感染・増殖により大腸炎や重篤な下痢を発症し死に至る。腸内細菌が正常に発育している環境ではクロストリジウム・ディフィシルが感染しても増殖は抑制されている。しかし、他疾患の治療のために抗菌剤を服用すると腸内正常細菌叢が損なわれ、異常増殖するケースがある。有効な治療法が限られ再発率も高いことから、今後の需要が見込まれている。