2012年03月30日
カネカ、発泡ポリスチレン樹脂を値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは30日、原料価格の高騰を受け発泡ポリスチレン樹脂「カネパール」を4月10日出荷分から値上げすると発表した。

汎用品は1キログラム当たり30円、難燃グレード、その他特殊グレードは同40円以上値上げする。

ナフサ価格は原油以上に騰勢を強めており、年明けに1キロリットル5万2000円前後だったが、最近の円安傾向を考慮すると同6万2000円―6万5000円を想定せざるを得ない状況にある。こうした中で、発泡ポリスチレン樹脂の主原料であるスチレンモノマー(SM)の価格もナフサに連動して上昇しており、国内SMメーカーの減産も加わって予想を超える上昇となっている。さらに、発泡ガスなど副原料、重油・電気などのユーティリティコストも上昇している。

同社は、コスト圧縮など自助努力には限界があるとして、価格転嫁に踏み切る。