2012年04月03日
産総研、バイオマスリファイナリー研究センターを設立
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は、バイオマス研究センターを再編し、原料であるバイオマス資源から製品まで一体的に製造するプロセス(バイオマスリファイナリー)の研究開発を目指して「バイオマスリファイナリー研究センター」を設立した。拠点は、産総研中国センター(広島県東広島市)に置いた。

バイオマスリファイナリー研究センターは、バイオマス資源として賦存量の最も多い木質系バイオマスを分解し、化成品、複合材料、燃料へと効率よく転換するための基盤技術の開発を推進する。

具体的には、バイオマスリファイナリーを構成する要素技術、基盤技術の研究開発を進めるだけでなく、産総研内の関連ユニットとの連携、さらには国内外の産業界、大学との共同研究を積極的に行い、原料の木質系バイオマスの前処理、分解、精製から最終製品の製造にいたるまでの一連の研究開発を一体的に進める。

最終製品としては、化成品(化成品原料を含む)、複合材料、燃料(ジェット燃料、軽油、バイオエタノール)をターゲットとし、実用化のための基盤技術を確立する。