2012年04月05日
カネカ、尿酸値の上昇を抑える機能性食品素材を発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは5日、自然界から尿酸値の上昇を抑える物質をクリーニングし、菊花からの抽出物(ポリフェノール)を見出すことに成功するとともに、これをベースに尿酸値の上昇を抑える効果のある機能性食品素材「菊花抽出物クリスフラボン」の販売を開始したと発表した。

日本では、成人男性の4人に1人が高尿酸血症と言われており、その数は年々増加している。高尿酸血症は、放置しておくと激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こすだけでなく、腎障害等の要因になるといわれる。また、最近では尿酸値がメタボリックシンドロームの発症と密接に関係しているとも言われている。

カネカの「菊花抽出物クリスフラボン」は、体内に摂取したプリン体や、体内で合成されたプリン体を尿酸に変換する酵素である尿酸産生酵素「キサンチンオキシダーゼ」を阻害する。尿酸値の上昇を抑える効果については、ヒト試験で有効性を確認している。

同社は、この「菊花抽出物クリスフラボン」で、5年後に10億円の売り上げを目指す。