2001年01月23日
2001年のSM定修、米国はノバとスターリングが繰り上げ実施
欧州はダウ・オランダの1系列のみ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 2001年のSM(スチレンモノマー)の定修は、米国で2社が当初予定を繰り上げ実施する見通しだ。また欧州はBASFのS&B(スクラップ・アンド・ビルド)計画を除くと、ダウ・ケミカルがオランダの1系列で実施するにとどまっている。
 米国では、ノバ・ケミカルズが1999年1月にハンツマンから買収したオデッサの年産14万5,000トン設備について、今年3月に定修を実施する予定であったが、昨年12月末からの実施に早め現在実施している。また、スターリングは、今年3~4月にテキサス州に有している2系列の定修を予定していたが、これもスケジュールを早め2月に実施する考えだ。
 米国のSMは、昨年下期以降主力用途のPS(ポリスチレン)向けを中心に需要が落ち込んでいたことから、秋口から各社が減産を実施するなどの対応が続いていた。これら2社が定修を早めたのも、こうした状況を考慮したものと推測される。米国の市況は年初から上昇傾向にあるが、これは減産や定修を実施しているメーカーが、自社の操業度を上げるよりも購入したほうがコスト的に有利と判断しているためであり、大手商社筋では「現在は過渡期」と見ている。
 一方、欧州を見ると、今年はダウ・ケミカルが7月にオランダ・テルヌーゼン工場の45万トン系列で実施するのみとなっている。ただし、BASFは、ドイツのルードビッヒスファーフェンでS&Bを予定しており、「今年いっぱいかかるのではないか」(大手商社筋)と見られている。なおBASFは、ベルギー・アントワープでも設備の近代化工事を計画している。
 2001年のスチレンモノマー定修予定は別表の通り。

http://www.c-nt.co.jp/data/shutdown/indexsm_j.html">SM定修予定
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