2012年04月22日
三井化学、岩国大竹工場のレゾルシンプラントが爆発・炎上
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:三井化学

22日午前2時15分ごろ、山口県玖珂郡和木町の三井化学岩国大竹工場でレゾルシンプラントが爆発し、隣接プラントとともに炎上する事故が発生した。同社によると、同日午後4時現在まだ鎮火していない。

同事故により、同社の砂川翔太さん(22)が死亡したほか、同社および協力会社の社員、地域住民ら計12人が負傷した。

負傷した12人の内訳は、三井化学社員 7人、同社の協力会社社員 2人、JX日鉱日石エネルギー麻里布製油所の協力会社社員 2人、地域住民 1人。

レゾルシンは、主にタイヤ・木材などの接着剤原料として使用される。

同工場のレゾルシン生産能力は年産7,600トン。同プラントでは蒸気系統にトラブルがあり、21日午後11時30分ごろから停止して点検作業中だった。

レゾルシンの世界需要は年間約8万トン。
最大メーカーは住友化学で、年産3万トン(千葉 2万トン、大分 1万トン)設備を持つ。第2位は米国インドスペック社の同2万トンで、今回事故のあった三井化学の7,600トンは世界第3位。同社は世界シェアの約9%を保有する大手メーカーである。