2001年01月23日 |
鐘淵化学、ハイブリッドシリコン太陽電池の生産拡大へ |
住宅用マーケット拡大に対応、安定供給体制の構築目指す |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:カネカ |
鐘淵化学工業は、薄膜多結晶シリコンとの積層薄膜ハイブリッドシリコン太陽電池の本格生産を今年4月に年産20MW体制で開始するが、住宅用マーケットの急拡大が見込まれることから早急に40MW体制の構築を目指す方針だ。 同社の太陽電池事業は、住宅用屋根発電、産業用の市場に向けて安定化率8%の薄膜アモルファスシリコン太陽電池をカネカソーラーテック(株)で1999年10月より年産20万MW体制で生産を開始している。今回生産を開始するのは次世代技術であるアモルファスシリコンと薄膜多結晶シリコンを積層した薄膜ハイブリッドシリコン太陽電池で、安定効率10%が達成される。 同社では昨年7月に住宅用屋根用部材として、「瓦一体型」「建材一体型」「据置型」の3タイプを上市、太陽光発電システムの国内販売を既に本格化させている。コンビニエンスストアーのデイリーヤマザキが「総合ソーラーシステム」として同社システムを採用、昨年10月から本格的導入を開始、西日本を中心に今年春までに30店舗に導入し、以降地域ごとに数10店舗規模での展開を計画している。 また、住宅用システムについても税制面での優遇から、さらなる需要の拡大が見込まれており、同社でも早急に生産体制を拡大し、安定供給体制の構築を急ぐもの。さらに2003年度には安定化率12%の実用化を計画しており、太陽光発電システム事業の展開を一段と加速させていく方針だ。 |