2001年01月23日 |
エクイスター、2月末にテキサス州のポリエチレン設備を休止 |
閉鎖後のグループポリオレフィン生産能力は295万トンに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
米エクイスター・ケミカルズは現地時間の22日、テキサス州Port Arthurに有している年産約10万9,000トン(2億4,000万ポンド)のHDPE(高密度ポリエチレン)および同約7万2,500トン(1億6,000万ポンド)のLDPE(低密度ポリエチレン)重合設備の生産を2月28日までに停止し、設備を休止する、と発表した。同社は1999年に停止したHDPE13万6,000トン(3億ポンド)設備とともに、永久に停止する考え。 エクイスターの会長兼COOのEugene R. Allspach氏は、「我々が分析した結果、Port Arthurは、現在の環境で競争していくためには充分な設備規模と効率を備えていないという結論に至った。現在のポリオレフィンの収益レベルは、事業の再構築に焦点を当てた戦略を推進するとともに、競争優位性を維持し続ける必要がある。こうしたことから我々は、トータルコストを削減し自らを成長ポジションに位置付けることにより、新たな価値を創造しようとしている」と語った。さらに同氏は、「これは非常に困難な決断であり、Port Arthurの競争力を強化するために働いてきた多くの人々(Port Arthurの従業員数は約125名)の生活に大きな影響があることを認識している。これらの人々への影響を最小限に抑えるよう努力するつもりだ」と語った。 Port Arthurでは、主に家庭用および工業化学品向けのボトル用途のHDPEおよび缶用をはじめとした包装用フィルム向けのLDPEを生産している。同社では、今回の閉鎖後も他の工場からの供給により、顧客の混乱を最小限にとどめるよう努力する、としている。 さらにAkksoach氏は、「エクイスターは今後も最も費用効率の高い方法でポリエチレン市場および我々の顧客に製品を供給しつづけることを約束する。今回の行動は、市場をリードする強い企業になるために必要なステップである」と語った。 なお今回の設備閉鎖後のエクイスターのポリオレフィン生産能力は、約295万トン(65億ポンド)となる見通し。 |