2001年01月23日 |
クウェートのナフサのプレミアム、トン13ドルに |
3月からの1年分が決定、前年同期の3.5ドル高 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、住友化学、丸善石油化学、丸紅、三菱化学、三菱商事 |
日本の石油化学企業や石油精製企業さらには大手商社などがシンガポールでクェート石油公社(KPC)との間で進めていた石油化学用ナフサの今年3月から向こう1年間における取引分のプレミアム価格交渉が22日に決着した。 それによると、プラッツ・オイルグラムによるアラビアンガルフコーストのFBO価格の中値(通称MOPA)にトン当たり13ドル上乗せすることが決まった。 日本の石化企業などとKPCとの間のナフサのプレミアム価格は毎年3月と8月にそれぞれ1年分について更新されることになっており、昨年3月から今年2月までのプレミアムは同9.5ドルに設定されてきた。今回はそれを同3.5ドル上回ることになった。ちなみに昨年8月から今年7月までのプレミアむは同13ドルで今回の合意価格と同じである。今回も、前回同様に日本側各社が引き下げを強く要求したのをKPCが押し返すパターンとなった。 今回の交渉には三菱化学、住友化学工業、丸善石油化学、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、シェル・ジャパンなどの日本勢のほか、台湾と韓国の石油化学企業も参加した。 なお、クウェートとならぶ有力供給国であるサウジアラビアによる今年上期のプレミアムは軽質NGLがMOPJからフレートを引いた価格プラス19ドル、フルレンジナフサのジュベール積みが13ドル、ラビ積みが14ドルとなっている。 |