2012年04月27日
帝人子会社、世界初 量産可能なアラミドナノファイバー開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人グループでアラミド繊維を展開する帝人テクノプロダクツ(本社・大阪市中央区、アイソ・W.A.アルバータ・フォン・エッケンシュタイン社長)はこのほど、世界で初めて量産可能なアラミドナノファイバーの開発に成功した。2014年の商業生産開始を目指す。

開発したアラミドナノファイバーは、同社が生産・販売している耐熱性に優れたメタ系アラミド繊維「コーネックス」をベースにした直径数百ナノメートル(nm)の均一な極細繊維であるが、均一な孔径分布を持つシートの形状で用途展開を図る。

このアラミドナノファイバーシートは、300℃の高温下でも形状を維持する世界トップレベルの耐熱性と寸法安定性だけでなく、優れた耐酸化性を有しているため、リチウムイオン2次電池(LiB)のセパレータ向けを中心に用途開発を進めていく方針である。

また、キャパシタ用セパレート、高性能耐熱フィルタ、耐熱OAクリーナーなどハイレベルな耐熱性と薄型設計を要求される幅広い用途展開を図っていく。