2012年05月01日 |
信越化学、米国にセルロース誘導体「HEC」新工場建設 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
信越化学工業は1日、100%子会社のSEタイローズ社(SE-Tylose GmbH & Co. KG、ドイツ)が、米国にヒドロキシエチルセルロース(HEC)製造の新工場建設を決めたと発表した。 HECはセルロース誘導体の一つで、主に水溶性ペイントに使用され、粘度の調節、着色剤の沈殿防止、接着力の向上などに優れた効果がある。 新工場の生産能力は年産9000トン。120百万ドルを投じて、ルイジアナ州のシンテック工場敷地内に建設する。今年末着工し、2014年初操業開始の予定。 信越化学はセルロース誘導体製品の総合メーカーで、直江津工場(新潟県)に年産2万トン、SEタイローズ社に同5万トン、計7万トンのメチルセルロース生産設備を持つ。 またHECは現在、SEタイローズ社が年産1万6000トン規模で生産しており、米国工場の完成で欧米2拠点体制となる。HECの生産能力は合わせて年産2万5000トンとなる。 HECの需要は堅調で、今後も安定した伸びが期待されるところから、米国での新工場建設となった。 <米国HEC工場の概要> (1)所在地 : 米国ルイジアナ州 プラクマン(シンテック社 敷地内) (2)生産品目 : HEC(ヒドロキシエチルセルロース) (3)生産能力 : 9千トン/年 (4)投資金額 : 120百万USドル (5)稼働時期 : 2014年初め(予定) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1335855406.doc |