2012年05月10日 |
九大、超電導ポンプシステムでの液体水素移送に世界初成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10日、NEDOプロジェクトで液体水素利用基盤技術開発に取り組んでいる九州大学が高効率の超電導ポンプシステムを用いた常圧での液体水素の移送試験に世界で初めて成功したと発表した。 今回の成果によって、水素エネルギー社会で必須の液体水素が無駄なく、容易に利用できるようになる。 これまで、液体水素を貯蔵容器からタンクに移送する際、加圧排出に専門技術を有する技能者が必要だった。開発した超電導ポンプシステムは、電源を入れるだけで、エネルギー損失の少ない超電導モータの動力のみで効率的な液体水素の移送が可能となる。 今回の成果は、将来の水素供給ステーションで、液体水素貯槽の内部に設置した超電導ポンプを用いて、水素自動車等の水素利用機器への手動または自動で移送することが可能となる。 また、現状では液体水素タンクローリーから液体水素を圧送しているが、タンク内に超電導ポンプを設置することにより、スイッチ1つで液体水素の移送が可能となる。今後は、これらの分野での採用に向けて取り組む予定である。 |