2001年01月20日 |
出光石油化学、千葉のPPが生産合理化/設備手直しで40万トンに |
保有グレード数は100以下~国内トップレベルの生産効率 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学は19日、コア事業であるPP(ポリプロピレン)のコスト競争力強化の一環として、以前から進めていたグレードの統廃合および系列ごとの生産棲み分けによる合理化、さらに今回千葉の設備の一部手直しおよび重合触媒の見直しにより生産性の効率化を図った結果、生産能力が年産40万トンに到達した、と発表した。このほど試運転を経て実現した。 具体的には、第2PP製造装置について、(1)造粒系、配管等の手直しによる設計能力の最大化、(2)生産効率の最適化に見合う重合触媒の見直しを実施した。この結果同社のPP設備は、従来の3系列年産37万トン、1系列当たり12万トンから3系列40万トン、1系列当たり13万トンとなった。 一方で、保有グレード数もさらに統合が進んでおり、現在は100グレードを切るレベルにある。このため同社では、1グレード当たりの生産効率は、国内トップレベルにあるとみている。 今後の展開について同社は、今回の生産能力増強により、さらにコスト競争力が強化されるとともに、一層の安定供給が可能になるとしている。また、今後もバルク物流システムの拡充等をさらに進め、生産から物流まで、トータルでコスト競争力の向上を進めていく考え。 |