2001年01月19日
アジアのポリオレフィン価格、小幅上昇へ
中国が旧正月明け分の改善を容認
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン業界筋によると、中国を中心としたアジア地域のポリオレフィンの相場が2月から小幅ながら上昇に向かうことがほぼ確実となってきた。
 これは、最大の消費国である中国が、旧正月休み(実質的には20日から28日まで)明けの2月早々の船積み分についてわが国や韓国のポリオレフィンメーカーや商社の提示する新価格を概ね受け入れる意向を示してきていることによるもの。
 この一週間で決まった2月積みのC&F価格は、HP-LDPEがトン当たり660~670ドル、L-LDPEとHDPEがともに同630~640ドル、PPのホモポリマーが同590~600ドルとなっている。従来のレベルに比べると同10~20ドルの改善ということになる。韓国や日本のポリオレフィンメーカーが採算割れに音を上げて昨年11月いらい輸出成約を大幅にカットしたことによって中国国内の在庫が不足してきたのが要因と見られる。
 わが国のポリオレフィンメーカーや商社の多くは、韓国と日本勢が手綱をゆるめないでいけば今後さらに改善が進むと予想している。