2001年01月19日 |
BASFのPESがピジョンの哺乳瓶向け材料に採用 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:BASF |
BASFはこのほど、同社の樹脂であるPES(ポリエーテル・スルフォン、商品名:ウルトラゾーン)が日本で哺乳瓶用の材料に採用、需要が順調に伸びている、と発表した。幼児向け製品の国内最大手であるピジョンが採用したもので、同社のPES市用量は今後さらに増大していく見通し。 BASFによると、今回のPESの採用により、哺乳瓶の材料がガラスからPC(ポリカーボネート)に変わったことに続く、第2の大きな変化を迎えつつあるとみている。PESは熱可塑性の樹脂で、軽量で割れない、安全性が高いなどの利点を持つほか、高い透明性と表面のなめらかさを有し、FDA等の食品安全基準も満たしている。さらに繰り返し洗浄しても傷がつきにくいという特徴がある。 今回PESを採用したピジョンの研究開発担当チームは、PESの決定的な利点は、「耐熱特性」を挙げている。哺乳瓶が高温殺菌に耐えられるようになり、衛生面での条件を大幅に改善することから、「日本では特に若いお母さんたちにとって非常に重要な点である」と説明している。 |