2012年05月23日 | |
藤吉日化協会長「高付加価値品の開発とグローバル展開が課題」 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学工業協会 |
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日本化学工業協会の藤吉建二会長(三井化学会長)は23日の定例記者会見(任期満了のお別れ会見)で、会長在任2年間を振り返り、「地球温暖化対策や化学品の安全管理、技術力の強化などを課題に取り組んできたが、人材育成プログラムが動き出せたのはよかった」と語り「人材育成を今後の日化協の仕事として定着させてもらいたい」と今後への期待を述べた。 化学人材の育成に関連して、「昨年は小学生を対象にした化学実験ショーなどが人気を集めた。子どもたちの化学への関心が高いことを感じさせられたが、中学生が高校受験を前すると理科離れを起こす」と指摘、「子どもに強い影響力のある母親にもっと化学に親しんでもらうことがポイントになる」と語った。 また、化学産業の現状については「われわれ化学工業は引き続きグリーン・イノベーションを支える、マザーインダストリーだと思っている。これに真正面から取り組んでいく必要がある」と強調した。 だが今後の課題については「今の環境がこれからよくなるとは思えない。汎用品を国内で生産していくのは無理になるだろう」、「高付加価値製品を開発し、グローバル展開していくしかない。各企業ともその方向に向かっていると思う」と表情を引き締めた。 |