2012年05月28日 |
経産省の石化能力調査 VCM 94万トン、SM 37万トン大幅減 |
【カテゴリー】:行政/団体(経営) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省化学課は25日、エチレン、ポリプロ、塩ビなど主要石油化学製品13品目および芳香族製品の2011年末現在のメーカー別生産能力をまとめた。 石油化学製品は、前回調査時(2010年末現在)に比べて、塩ビモノマーの能力が94万1000トン減と大幅縮小したのをはじめ、13品目のうち9品目に能力縮小がみられた。エチレンオキサイドなど3品目は変わらず、増強は1品目(合成ゴム・SBR)のみだった。 エチレンの生産能力は11社合わせて年産721万トン(定修実施年)で、6,000トン減少した。 三菱化学が鹿島事業所のエチレン生産能力を落とした。精製炉・分解炉など設備そのものは変わっていないが、原料や運転条件を変えプロピレン生産比率を高めた。他の10センターに能力変更はない。 塩ビモノマーは、ヴイテックの事業撤退により39万1000トン(水島・四日市・川崎3工場)の能力減少となった。 昨年11月爆発事故のあった東ソー南陽事業所の第二VCMプラント(55万トン)も、再稼働予定が立っていないため生産能力から除いた。合わせて94万1000トンの大幅減少となった。 スチレンモノマーは、三菱化学の事業撤退で、生産能力が一挙に37万1000トン減少した。 ポリスチレンもPSジャパンから三菱化学が撤退し、結局、三菱化学が四日市に持っていた年産85000トンプラントも廃棄処分された。 一方、芳香族(BTX)では、2011年11月コスモ石油が四日市製造所にキシレン製造設備を竣工。 また東亜石油は川崎(扇町工場)のベンゼン、キシレン製造設備を停止した。 ニュースリリース参照 主要石油化学製品の生産能力(2011年末) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1338159174.tif 主要芳香族製品の生産能力(2011年末) http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1338159174.tif |