| 2001年01月18日 |
| 東京応化工業、グループ中期計画「tokチャレンジ21」を策定 |
| 2003年3月期に連結売上高で1,040億円目指す |
| 【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：東京応化工業 |
東京応化工業は18日、時代の潮流を見据えつつ21世紀に一段の飛躍を図るため、グループの経営政略として「中期計画」を策定した、と発表した。2000~2002年度を対象、副題は「tokチャレンジ21」で、2003年3月期に連結売上高1,040億円などの目標を掲げている。 将来のビジョンについては、同社創業以来の経営理念である「技術のたゆまざる研鑚」、「製品の高度化」、「社会への貢献」、「自由闊達」を念頭に置き、世界市場のファインケミカル分野でリーディングカンパニーを目指し、積極的に取り組んでいく。今回の中期計画の実行を通して、グローバルな競争に勝ち抜き、事業規模拡大と収益向上を両立させつつ、ファインケミカル分野で技術開発力に優れ世界市場で高いシェアの製品を数多く有する世界的に定評ある会社、収益力が高く財務内容の健全な会社、株主、顧客、社員や地域社会等同社を取り巻くステークホルダーから高い信頼と満足を寄せられる会社、環境保全意識の高い会社、などの企業像を目指していく考え。 本計画により業績向上や経営体質強化を図るべく、(1)微細加工技術の多角的展開、(2)M&E(Materials&Equipment)の推進、(3)子会社との連携強化、(4)海外戦略の強化、(5)経営体質の強化、などを骨子とし推進していく。 (1)については、ファインケミカル分野で微細加工技術を徹底追求してきたことが同社の開発の歴史であることを再認識し、現在世界トップシェアの半導体用フォトレジストのさらなる強化とともに、LCDやPDP、PCB分野への多角的展開を図り、また関連材料のCSP材料、SOG材料でもトップシェアを目指す。(2)では材料と装置両方を扱っている強みを活かし、フォトレジストを中心とする材料と材料特性を熟知して開発した装置をトータルシステムとして市場に提供、(3)は、連結経営時代の今日において、生産や営業、管理面等で内外子会社との連携を一層密にし、TOKグループとして業容拡大や効率向上を図る。(4)について、グローバリゼーションが急加速しているなか、競争で勝ち残り海外市場で確固たる地位確立のため事業体制を強化し、販売の慎重を図り、(5)では企業経営のグローバル化が進展するなかで21世紀における企業体質の一層の強化を図る。 活動目標について、全社的戦術として、「グローバル化推進戦術」、「SE(サービスエンジニア)戦術」、「新規戦術」、「ランクアップ戦術」、「コスト競争力強化船K術」、「設備投資」などを挙げている。このうち設備投資については、KrF量産工場増設、ArF生産工場新設、フレキソ印刷用感光性樹脂版製造設備増設など、生産能力の増強と合理化投資を実施する。このほか研究用開発機器の充実、開発合成設備の強化、効率的IT関連投資を実施する考え。さらに事業別にも売上目標を掲げるとともに、様々な活動計画を立てており、これを実行していく考え。 最後に経営施策としては、(1)経営管理体制の充実・強化、(2)株主還元、株主勝ち向上に向けての取り組み強化、(3)IT利用による効率化推進、(4)報酬制度の改革、(5)IR活動の強化などを挙げている。 本中期計画における数値目標は次の通り。 [数値目標] (1)収支目標(連結)…単位:億円 01/3 02/3 03/3 売上高 827 950 1,040 営業利益 95 130 140 経常利益 102 133 145 当期利益 29 79 87 (2)セグメント別売上高・利益目標(連結)…単位:億円 ◇売上高 01/3 02/3 03/3 材料事業 697 806 900 装置事業 130 144 140 消去・全社 - - - 合計 827 950 1,040 ◇営業利益 01/3 02/3 03/3 材料事業 128 160 168 装置事業 6 10 12 消去・全社 -39 -40 -40 合計 95 130 140 (3)経営指標等の目標(連結)…単位:億円、% 01/3 02/3 03/3 総資産 1,389 1,473 1,563 株主資本 1,133 1,201 1,277 経常利益率 12.3 14.0 14.0 ROA 7.6 9.3 9.6 ROE 2.7 6.7 7.1 (4)事業別売上目標…単位:億円 01/3 02/3 03/3 電子材料 473 553 617 ディスプレイ材料 101 125 142 画像材料 123 128 141 装置 130 144 140 |