2012年05月30日
世界最大級の海水淡水化設備に東洋紡の逆浸透膜が採用
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡績の海水淡水化用逆浸透膜エレメント「ホロセップ」が、サウジアラビアで2014年稼働開始を目標に建設される世界最大級の海水淡水化設備「ラスアルカイルプラント」(日量約100万立方メートル)に採用されることが決まった。

100万立方メートルのうち34.5万立方メートルが逆浸透膜法で、残りは蒸発法で生産する。

この逆浸透膜法の海水淡水化設備に「ホロセップ」が採用される。

東洋紡、伊藤忠商事、サウジのACWA社の3社との現地合弁会社である、アラビアンジャパニーズメンブレン社(本社工場・ラービグ市)が海水淡水化用逆浸透膜エレメントの製造、販売を手掛ける。

東洋紡では、今回の合弁会社を、今後ますます拡大が期待される中東地域の海水淡水化市場での事業拡大の拠点とする考えである。サウジだけでなく、その他の中東、北アフリカ諸国にも海水淡水化用逆浸透膜エレメントを広く販売していく方針である。
合弁会社は、2012年に売上高15億円、2015年に40億円を目指す。