2012年06月05日
富士フィルム、メッシュコラーゲンを用いた皮膚モデル開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは5日、皮膚の基底膜層にある「メッシュコラーゲン」が、正常な状態では肌の表皮細胞の増殖によって表皮層を厚くしていることを見出したと発表した。

これにより、メッシュコラーゲンを正常な状態に維持することで、加齢による肌の厚みの低下で生じるハリ、弾力の減少を防ぐことが期待されるとしている。

さらに、同社は東京大学・阿部 啓子名誉教授/(特任教授)との共同研究により、メッシュコラーゲンが皮膚細胞
の増殖に関わる遺伝子の発現を促し、表皮細胞の増殖を促進していることを明らかにした。

これらの研究の成果は、東京農工大学・西山 敏夫教授との共同研究により、従来開発が困難とされていたメッシュコラーゲンを用いた生体の構成により近い、三次元皮膚モデルの開発に世界で初めて成功したことで得られた。

同研究成果は、5日開催された国際生命科学研究機構主催の「機能性食品ゲノミクス」シンポジウムで発表された。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1338860640.pdf