2001年01月17日 |
PS4次値上げ交渉、各社まずは陥没価格の修正を推進 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業、東洋スチレン、日本ポリスチレン |
昨年10月に出揃ったPS(ポリスチレン)の4次値上げは、交渉が長期化しているが、各社まず陥没価格の修正から取り組んでいる。今年に入ってナフサ価格も上昇しており、今後も早期の決着を目指していく考え。 PSの4次値上げは、昨年7月に東洋スチレンが、続いて9月には日本ポリスチレンが打ち出した。さらに10月には残る出光石油化学、大日本インキ化学工業、エー・アンド・エム(A&M)スチレンも打ち出し、キログラム当たり10~17円で出揃った。 各社ともナフサ価格の高騰にともなう採算の悪化を理由としていたが、その後昨年末にかけて海外市況が軟化したこともあって、値上げ交渉は大幅な進展のない状態が続いている。このため、過去3回の値上げ後も陥没している部分の修正を中心に交渉に取り組んでいるのが現状。 ただし、今年に入ってからナフサ価格が反転、また各社の生産コストには直接関係しないものの、SMおよびPSのアジア市況も上昇するなど、徐々に環境も整いつつあるのも事実で、今後本格的な交渉が再開される可能性が高まっている。 |