2012年06月11日
富士フィルム、再生医療用RCPを用い、細胞集合体に血管を形成
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは11日、再生医療用のリコンビナントペプチド(RCP)を用い、厚さ1ミリを超える細胞集合体を作り、その細胞集合体を移植して、生体組織と結合した血管を細胞集合体に形成させることに世界で初めて成功したと発表した。再生医療の発展に大きく貢献するとしている。

今回の実験で、移植後速やかに細胞集合体と生体組織との間に血管形成が認められた。また移植後4週間以上にわたって移植細胞が生存していることを確認した。これは「大きな再生医療用の組織を移植して、患者の体内で機能させること」を可能にするもので、今後、再生医療の発展つながる研究成果になると見られる。

なお、この研究成果は6月12日~14日にパシフィコ横浜で開催される「第11回日本再生医療学会」の口頭発表およびランチョンセミナーで発表する。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1339381945.pdf