2012年06月15日
「理科の観察や実験が好きな小学生」54%に増加・JST調査
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)は15日、「平成22年度小学校理科教育実態調査報告書」を発表した。今年1月に全国の約1000校の小学校教員約2200人及び2万5000人の6年生児童を対象に調査した。

それによると、児童に対する調査では「理科の勉強が大切だ」とする回答が前回調査(平成15年度)の35%から42%に増加し、「理科を勉強すればふだんの生活や社会に役立つ」も同23%から31%に増えた。さらに、「理科の勉強で観察や実験することが好きか」との問いに、「好きだ」と回答した割合が同48%から54%に増加した。

一方、教員に対する調査では、理科の授業で観察や実験を行う頻度について、「ほぼ毎時間」と回答した教員の割合が前回調査(平成20年度)の22%から28%に増加した。教職経験が5年未満の教員では、理科全般の指導に対して「得意」「やや得意」とする回答割合が、同42%から49%に増加している。

また、学校の状況については、設備備品費が学校あたりの平均額が前回調査(同)の9万円から11万円に、児童一人当たりの平均額が同391円から367円にそれぞれ増加しているが、設備備品費の予算額が0円の学校は約4割で依然として高い割合にある。