2012年06月19日 |
クラレ、バラスト水管理へ「マイクロフェード」本格販売開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは19日、特殊フィルターを使ったバラスト水管理システム「MICROFADE(マイクロフェード)」が国際条約に基づく政府承認を取得したと発表した。今後、国内外にネットワークを持つカシワテック社(本社:東京都港区、山下義郎社長)を通じて、本格販売を開始する。2017年には売上高200億ー300億円を目指す。 バラスト水とは、船舶のバランスを保つために船底の専用タンクに重しとして積み込む海水のこと。 水中生物の繁殖など生態系への影響をなくそうと、2004年、IMO(国際海事機関)で「バラスト水管理条約」が採択され、同装置の搭載を義務付けることにした。2017年にはすべての外航船に適用される見通しである。 クラレの「マイクロフェード」は、高精度フィルターによるろ過工程と、低濃度活性物質注入による殺滅工程を複合したシステムでバラスト水中のプランクトンのほとんどが除去できる。また低濃度の活性物質を注入してプランクトンや菌類を殺滅する。 運転時の電力使用量が少なく、発電機の追加を最小限に抑えることができる。省スペースで搭載可能。海域の水質、水温、塩分濃度などにより性能が左右されない、などの特徴を持つ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1340080723.pdf |