2012年06月20日
ノーベル化学賞の根岸教授「テイジン ディレクター」に就任
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人
根岸英一氏

帝人は19日、かつて帝人研究所に勤務した経験のある2010年ノーベル化学賞受賞者、根岸英一・米パデュー大学特別教授を「テイジン ディレクター」として招き、同社の若手研究員を直接指導してもらうことになったと発表した。

根岸教授は、2010年11月に「帝人グループ 名誉フェロー」に就任し、帝人グループの研究開発・技術開発に対して、広く長期的視野からの助言や提言、指導を行ってきた。

今後は、「テイジン ディレクター」として、パデュー大学内の根岸教授の研究講座に同社の若手研究員を派遣し、直接指導・教育してもらうことで、さらなる研究開発力の向上および人材育成の強化を図る。

「テイジン ディレクター」の任期は、2012年4月から5年間で、その間に同社から派遣した若手研究員が根岸教授、パデュー大学、同社専門スタッフで協議した研究テーマに取り組む。

その第一弾として、今年4月に若手研究者2人を派遣しており、研究員のレベルアップと実成果が期待される研究領域として「Dブロック遷移金属触媒を用いた有機合成化学」を利用したテーマに取り組む。

なお、根岸教授は「合成化学は日本が強みとしている分野である。今回のテイジン ディレクター就任が、日本の若い研究者が海外で積極的に挑戦するきっかけとなり、日本の研究開発力向上につながることを期待している」とコメントしている。