2012年06月20日 |
森VEC会長「塩ビ内需は回復傾向に転じた」と分析 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は20日の定例記者会見で、前年割れが続いていた塩化ビニル樹脂(PVC)の5月の国内出荷が1年1カ月ぶりに前年比プラスとなったことについて、「景気全般は厳しさが続いているが、データからみると塩ビ需要は回復に転じたのではないか」と分析した。その要因として「住宅関係が上向いてきたことと自動車関連で塩ビ樹脂シートの需要が伸びている」ことを挙げた。 また、国民一人当たりのPVC消費量について森会長は「米国は16キログラムであるのに対して、日本は8.3キログラム、中国は9.4キログラムであり、日本はまだ伸びる余地がある」と指摘した。 VECは同日、5月のPVCと塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産出荷実績を発表した。 PVCの生産は、春のプラント定修入りや一部運転停止を反映して9万4786トン、前年同月比22.7%減で10万トンを割り込んだ。国内出荷は8万5412トン、同0.7%増で昨年6月以来の前年比プラスで、一昨年5月に匹敵する規模となった。このうち、軟質用が同11.5%増、電線・その他が同0.7%増となっている。 輸出は1万8165トン、同19%減で依然低調なため、出荷総計は10万3577トン、同3.4%減となった。生産が出荷総計を下回ったため、月末在庫は10万3738トンで前月末よりも7.8%減少した。 一方、VCMの生産は11万1352トン、同49.9%減、国内出荷は10万1893トン、同21.2%減、輸出が1万トン割れの9705トン、同86.8%減となったため、出荷総計は11万1598トン、同45%減となった。 ニュースリリース参照 塩ビ樹脂 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1340168452.xls 塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1340168452.xls |