2012年06月27日
東ソー、南陽事業所の余剰電力を中国電力と九州2工場に供給
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー
東ソー南陽事業所の自家発電設備

東ソーは27日、今夏の全国的な電力供給不足に対応し、協力するため、南陽事業所(山口県周南市)の自家発余剰電力を、中国電力と九州電力管内にある2つのグループ会社向けに供給することにしたと発表した。

電力供給量は、合わせて最大5万キロワット。中国電力の送電網を経由することで広域融通を実現する。東ソーとしてはグループ会社が節電したとみなす「節電みなし」に対応することになる。

南陽事業所には、第1・第2合わせて82万9,100キロワットの石炭火力発電設備があり稼動中。
大型電解設備(か性ソーダ 年産112万5,000トン能力)や、セメント工場(年産290万トン)向けに大量の電力を自給する必要があった。

今回、中国電力に供給する電力は最大5万キロワット。期間は今年7月1日から来年3月31日までの9カ月間。

このうち、1万500キロワットは、九州電力管内にあるグループ会社の東ソー日向(宮崎県日向市)と南九州化学工業(宮崎県児湯郡高鍋町)に中国電力の送電網を利用して送られる。

東ソー日向は電解二酸化マンガン、南九州化学は熔成燐肥、珪酸石灰などを製造しているが、東ソー南陽事業所から供給される電力は、地元の電力会社にとっては、それだけ貴重な「節電」が行われたことになる。

東ソーグループでは、東北東ソー化学(山形県酒田市)が東北電力の要請に応えて、2011年9月から最大2万キロワットの電力供給を行っている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1340771540.pdf