2012年06月27日
理研、第一三共とスパコン「京」を活用した共同研究契約を締結
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:第一三共、理化学研究所

理化学研究所は26日、文部科学省の委託事業「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」の成果活用を目的として、第一三共と共同研究契約を締結した。

共同研究では、世界トップレベルの計算性能があるスーパーコンピュータ「京」の能力を最大限に活用し、社会的ニーズの高い医薬品などの機能分子を合理的に創製する手法の開発に取り組む。

具体的には、ライフサイエンス・医療分野の約30個の先進ソフトウェアの中から、分子スケール研究開発チームの池口満徳・横浜市大准教授が開発してきた生体分子の作用メカニズムの詳細な理解を目的とした全原子分子動力学シミュレーションソフトウェア「MARBLE(マーブル)」を使用する。

共同研究では、理研のスーパーコンピューティング基盤技術開発と、MARBLEの研究開発を行っているライフサイエンス・グランドチャレンジの基礎研究能力および第一三共の持つ創薬研究能力を組み合わせることで相乗効果を上げていく方針である。