2012年07月03日 |
5月のエチレン製品輸出入バランス 一挙に縮小 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省化学課は3日、輸出入バランスが一挙に縮小した5月のエチレン換算輸出入実績を発表した。 輸出が前月比さらに減少し、一方の輸入が大幅増加した。 この結果、輸出から輸入を差し引いたバランスはわずかに2万9000トンと、前月の9万9700トンから大幅縮小した。 出超幅が3万トンを割ったのは、同課が保存している1996年以降のデータにも記録がなく、恐らく同課で統計を取りはじめた1980年後半以降初めてとみられる。 業界には「石化産業をめぐる内外の厳しい環境をみれば、いずれ“貿易赤字”となることは避けられない」との見方も出ている。 5月のエチレン換算輸出量は、前月比▲24.1%(前年比▲16.4%)の118,800トン。 輸出比率は24.1で、前月の33.7%から9.6ポイントと大幅低下した。 一方、輸入量は前月比58.1%増(前年比▲6.6%)の89,800トンだった。 輸入比率は前月の15.6%から19.4%へと3.8ポイント上昇した。 この結果、差し引きバランスは2万9000トンの出超で、前月の9万9700トンから一挙に7万700トン縮小した。 品目別にみると、輸出はHDPE、ABS樹脂を除き主要製品の大半が前月比マイナスとなった。 輸入は、エチレンで1万6000トンの輸入があったほか、LDPE、HDPEなどほぼ全製品が前月を上回った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1341304039.tif |