2012年07月04日
東レ、2011年度GR製品売上高が2年連続過去最高の4282億円
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レグループは、2011年度のグリーンイノベーション(GR)製品の売上高が前年度比13%増の4282億円で2年連続して過去最高を更新した。今後も環境問題解決型分野での積極的な事業拡大を行い、昨年度からスタートした中期経営課題の最終年度に当たる2013年度に売上高5000億円超を目指していく方針である。

昨年4月からスタートした中期経営課題では、成長分野の事業拡大として「GR事業の拡大」を掲げ、GR事業の売上高として2013年度5000億円、2020年度には1兆円の目標を設定した。

GR製品とは、2004年から展開している「環境配慮型製品」を広義な視点で地球環境に貢献する製品・技術群へと見直したもので、独自の基準で区分を定めた。2011年度のGR製品売上高実績は、環境配慮型製品の集計を開始した2004年度と比較して約3.3倍と大幅に拡大し、全社売上高に対する割合も2004年度の10%から2011年度には27%を占めるようになった。

2012年度は、昨年度に引き続き、省エネルギー分野では航空機用の炭素繊維複合材料の拡大や快適衣料素材向けの高機能繊維にも注力するほか、水処理分野では逆浸透(RO)膜の高性能化による海水淡水化大型案件の受注拡大を図る。また、太陽電池関連素材および装置や、100子会社化した東レバッテリーセパレータフィルムが販売するリチウムイオン電池の主要部品であるバッテリーセパレーターなどの新エネルギー分野の素材も拡大していく方針である。